赤ちゃんが咳をし始めると、とても心配になりますよね。特に夜中の咳は苦しそうで、見ているこちらまで辛くなってしまいます。
私には現在6歳の息子がいますが、今でも咳をし始めると夜中でも目を覚まします。そして、
- 風邪の咳なのか
- 喘息なのか
- 喉が痛いのか痛くないのか
咳の音を聞き分けて見極めるようにしています。赤ちゃんの咳は、体調のバロメーター。
音をきちんと聞き分ければ、どのくらい体調が悪いのかを知ることができます。
そこで今回は、赤ちゃんの咳を音で聞き分ける方法について紹介したいと思います。
目次
赤ちゃんの咳には種類がある事を知ろう!コンコンという咳は要注意!
一言で「咳」といっても、咳には種類があります。
コンコン(乾性咳嗽)
「コンコン」という、軽い乾いたような音が出る場合は、一般的な風邪の症状だといえるでしょう。
発熱を伴う場合は、急性咽頭炎など喉に炎症があることがあります。
また、百日咳やマイコプラズマ感染症の初期症状として「コンコン」という咳をすることもあります。
百日咳
百日咳は、その名のとおり咳が長期的に続くのが特徴的な疾患です。
乳幼児がかかった場合、死に至ることもある危険な病気とされており、早期治療が必要です。
三種混合ワクチンによって近年の患者数は減少されているといわれています。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は、5~14歳の年齢に最も多い疾患です。
発熱で発症し、1~2日遅れて咳が出始め、次第に強まっていくというのが一般的な症状です。
肺炎の10~20%はマイコプラズマが原因によって起こるとされており、早期治療が重要となります。
特に喘息を持っている場合は、発作が悪化することもあるため注意が必要です。また、中耳炎を併発する危険性もあります。
赤ちゃんが咳き込む時間も気にしよう!夜中の咳にも要注意!
咳き込む時間も状態を把握する上ではとても重要な要素になります。
ゴホン、ゴホン(湿性咳嗽)
「コンコン」という咳が次第に悪化し、「ゴホン、ゴホン」と痰が絡むような湿った音になった時は気管支炎が疑われます。
また、昼間は元気なのに夜になると咳込むといった場合は、後鼻漏症候群の場合があります。
気管支炎
気管支炎は、細菌やウィルスによる炎症が気管支にまで進んでしまった場合に起こる疾患です。咳が続き、痰が絡むこともあります。
気管支炎は肺炎を引き起こす要因ともされており、激しい咳や高熱を伴った場合は、注意が必要です。
赤ちゃんの場合は、呼吸困難を引き起こすこともあるため、すぐに医師の診療を受けることをおすすめします。
後鼻漏症候群
後鼻漏症候群は、その名のとおり「鼻の奥から喉の方に鼻水が垂れる」ことによって起こる疾患です。
喉にある痰と鼻水が絡んでしまうため、粘性の強い咳が出てしまうことになります。
後鼻漏症候群の場合、アレルギー疾患を伴っている場合もあるため、続くようであれば一度検査が必要です。
ネブライザーによる吸入治療が効果的といわれています。また、マスク着用によって症状が軽減するとされています。
他にも聞き分けたい咳の音とは?赤ちゃんが咳き込む時の注意点
咳の種類は意外と多く、覚えるのも一苦労ですがそんな時はこの記事を参照してください。
ケンケン(犬吠様咳嗽)
字のとおり、「ケンケン」と犬が吠えるように聞こえる咳の場合は、呼吸困難を引き起こすこともあるので要注意です。
クループ症候群で多く見られる症状です。
乳幼児の場合は入院が必要なこともあるため、早急に医師の診療を受けることをおすすめします。
クループ症候群
クループ症候群は、声を出すための声帯や喉がウィルスに感染し、気道の粘膜が腫れてしまう病気です。
クループ症候群の90%以上が3歳までに発症するといわれており、特に1~2歳の乳幼児に多くみられます。
ウィルス感染が主な原因で、インフルエンザ・アデノウィルス・RSウィルスが引き金になるとされています。
風邪の症状から始まりますが、急速に症状が悪化することがあります。
呼吸困難により死に至ることもあるので、「呼吸が強まった」「咳が止まらない」と感じた時はすぐに救急外来を受診することをおすすめします。
ヒューヒュー・ゼイゼイ
痰が絡まない乾いた咳に伴って、喉から「ヒューヒュー」という音が聞こえる時は気管支喘息を発症している可能性があります。
気管支喘息はアレルギー性炎症であるといわれています。
両親のどちらかがアレルギー疾患である場合、また食物アレルギーなどを持っている場合は、小児科や呼吸器科などで検査を受けることをおすすめします。
気管支喘息
気管支に痰が詰まったり腫れたりすることで、気管支が狭くなって起こる病気です。
子供の気管支喘息の発症時期は、3歳までが70%、5歳までが90%といわれており、きちんと治療することで10歳までに治るケースが殆どだとされています。
気管支喘息はアレルギー反応によって起こるため、アレルゲンの除去が重要です。
ダニや埃、タバコの煙などに敏感に反応してしまうので、周囲の大人にも注意が必要となります。
まとめ:赤ちゃんの咳の音に敏感になろう!病院へ行くタイミングを見逃すな!
以上、子供の咳について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
子供が咳をしている時は、音を聞き分け、「重篤な病気なのかそうではないのか」きちんと見極めてあげることが重要です。
その上で速やかに病院へ連れていきましょう。
同年代の喘息の子はほんとつらそうだったなぁ。