出汁をとるのって面倒だと思いますよね。実はかんたんに出汁を取る方法や、料理に合わせた使い方があるんです。
とは言ってもどのように出汁を取るのか、どう料理に合わせたらいいかわかりにくいですよね。
- 出汁の種類は全部でどれくらいあるのか知りたい
- 味噌汁にはどの出汁がいいの?
- かんたんに出汁をとる方法が知りたい
出汁を取ろうと思った際、上記の疑問をもたれる方がいらっしゃると思います。
今回この記事では、「出汁の種類と料理に合わせた活用方法」についてまとめました。
この記事を見ると、出汁の種類や料理に合わせて活用する方法がわかりますよ。どうぞ参考にしてください。
目次
出汁の種類はいくつある?どんな料理にどの出汁を使うといい?
和風の出汁は大きく分けて、5種類あります。その出汁のとり方と合う料理をご紹介します。
<かつお出汁>
かつお節から取れる、うま味と芳醇な香りを持った上品な味わいのお出汁です。
最初に取るのが一番出汁で、そのあとに取る二番出汁があります。ちなみにかつお節の旨味成分はイノシン酸です。
・材料
- 水 1リットル
- はなかつお節 30g
・出汁のとり方(一番出汁)
- 鍋に水1リットルを入れ、火にかける。
- 沸騰したら火を止めて、かつお節30gを入れる。
- かつお節が鍋の底に沈むまで2分ほどおいておく。
- 布巾を敷いたザルで丁寧にこす。(布巾やペーパータオルのかつお節はエグみがでるので絞らないこと)
・適した料理
- お吸い物
- すまし汁
- 茶碗蒸し
- だし巻き卵
- おひたし
- 煮びたし
- 高野豆腐
- ふろふき大根
・出汁のとり方(二番出汁)
- 一番出汁をとったあとのかつお節を鍋に入れて、強火にかける。
- 沸騰したら、弱火にして約10分間煮る。
- 最後にかつお節10gを入れ、弱火で2分間煮る。
- 火を止めて、布巾を敷いたザルで丁寧にこす。
・適した料理
- 味噌汁
- 煮物
- 炊き込みご飯
<こんぶ出汁>
干したこんぶからとる出汁です。あっさりしていて、ほのかに塩味がします。
こんぶに含まれる旨味成分はグルタミン酸です。
・材料
水出し
- こんぶ 20g
- 水 1リットル
湯出し
- こんぶ 10g
- 水 1リットル
・出汁のとり方(水だし)
- キッチンペーパーでこんぶの表面に付いている埃を拭く。(表面についている白い粉はマンニットと呼ばれる旨味成分)
- 密閉容器(出汁ポットやジップロック)に水1リットルとこんぶ20gを入れる。
- 冷蔵庫で10時間~12時間放置する。(昆布を取り出す)
・適した料理
- 肉、野菜、豆腐の煮物
- 汁物
・出汁のとり方(湯出し)
- キッチンペーパーで軽く表面についている埃を拭き取る。(表面に付いている白い粉はマンニットと呼ばれる旨味成分)
- 鍋に水1リットルとこんぶ10gを入れて、約1時間漬け置きする。
- 中火にかけて、沸騰寸前でこんぶを取り出す。
・適した料理
水出し同様で、どんな食材とも合うオールマイティーな出汁。
<煮干し出汁>
一般的にはカタクチイワシを干したものから取る出汁が、煮干し出汁と言われています。
酸化しやすいので、全体がキレイな銀色をしているものを選びましょう。旨味成分はイノシン酸が含まれています。
・材料
- 煮干し 10g
- 水 500ml
・出汁のとり方
- 煮干しの頭と腹の黒いワタを取り除く。
- 鍋に水500mlと煮干し10gを入れ、30分ほど漬け置きする。
- 中火の火にかけ沸騰したら、弱火にしてアクを取り除く。10分ほど煮出して完成。
・適した料理
- 野菜の煮物
- 味噌汁
- うどんやそばのつゆ
<椎茸出汁>
干し椎茸を使ってとる出汁には、グルタミン酸とグアニル酸の旨味成分が含まれています。この旨味成分を最大限に抽出するには、水出し法が最適です。
・材料
- 干し椎茸 50g
- 水 1リットル
・出汁のとり方
- 干し椎茸を流水で洗う。
- フタ付き容器に水1リットルと干し椎茸50gを入れる。
- 冷蔵庫中で12〜24時間入れて漬け置きする。
- ザルに布巾を敷いて出汁をこす。(椎茸はそのまま料理に使用)
・適した料理
- 中華料理
- 煮物
<あご出汁>
トビウオからとる出汁をあご出汁と言います。トビウオは脂質が少ないので、上品であっさりした旨味が特徴です。
・材料
- 焼きあご 25〜30g(1匹)
- 水 1リットル
・出汁のとり方
- 焼きあご1匹と水1リットルを鍋に入れる。(大きいので半分に折って、苦味が気になる場合は頭を、取って使う)
- 1時間から半日ほど漬け置きしておく。
- 弱火にかけて湯気が立ってきたら火を止める。
- ザルに布巾を敷いてこす。
・適した料理
- 汁物
- 茶碗蒸し
- ラーメン
- うどん
時間のないときには顆粒だしやだしパックが便利!
本格的な出汁を取りたいけど時間がないときは、だしパックを活用してみてはどうでしょう。
色々な種類のだしパックが販売されているので、自分の好みに合ったものをさがしてください。
・無添加 お味噌汁のだし
・本物素材だし
・人は登米のだし
スピード調理とコストを抑えたいときは、顆粒だしをお使いください。
忙しい朝の味噌汁作りや、野菜炒めにも使えます。
・やずや黄金極みだし
・リケン素材力だし
・味の素ほんだし
まとめ:自分好みの出汁を見つけて、料理に合わせておいしさアップ!
料理が「おいしい」と言われると作り甲斐にも繋がります。実は出汁を最適なものへ合わせるだけでも、料理のグレードが一段階アップしますよ。
ぜひ色々な料理に合わせて出汁も選んで、我が家の味を見つけましょう。