口呼吸と鼻呼吸ではどちらが健康に良いのでしょうか。
とても大事な呼吸の仕方。口呼吸はデメリットが多く、鼻で呼吸した方はメリットが大きいのです。
とはいえどのようなメリット・デメリットがあるのか、わかりにくいですよね。
- 口呼吸をしているとどんなデメリットがあるのか知りたい
- 鼻呼吸のメリットってどんなことがあるの?
- 口呼吸から鼻呼吸にするにはどうしたら良いのか教えて
鼻呼吸にしようとする際、上記のような疑問をもたれる方がいらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では、「口呼吸と鼻呼吸の体にもたらす影響」についてまとめました。
体に負担がかからないための呼吸方法がひと目でわかりますよ。
どうぞ参考にお読みください。
目次
口呼吸の影響と鼻呼吸の影響にはどんなものがあるのか?
口呼吸と鼻呼吸では体にどんな影響があるのでしょうか。
日本人の7割が口呼吸、こどもにおいては8割が口呼吸だと言われています。
<口呼吸>
空気を吸い込む際に空気の温度と体温差が大きい場合、肺に負担がかかります。
口で吸うより鼻で吸うと空気が鼻道を通る間に体温で温められるので、肺に負担がかからないのです。
他にどんなことがあるのでしょうか。
・酸素の摂取量が低下する
口呼吸は鼻呼吸に比較すると、酸素の摂取量が少なくなるのです。
酸素摂取量が少なくなると、十分な酸素が脳に行き届かなくなります。
そのため集中力が低下したり、代謝が落ちたりという現象が起きるのです。
・風を引きやすくなる(ウィルス感染しやすくなる)
鼻毛や鼻の中の粘膜は空気中のウィルスや病原菌、アレルギー物質を遮断してくれるフィルターです。
そのフィルターを通さずに空気を吸い込むと、風をひきやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりします。
・虫歯、歯周病、口臭の原因になる
口呼吸により口の中が乾燥すると唾液の分泌が減少し、唾液の自浄作用や殺菌作用が効果しなくなります。
よって口腔内の菌が増殖して虫歯や歯周病になったり、口臭が強くなったりするのです。
唾液の分泌が減少すると、歯の表面も乾燥するので汚れがつきやすく落ちにくくなります。
・顔の筋肉が劣化する
常に口を開けて呼吸していると、顔の筋肉が劣化して筋肉がたるんできます。
口の周りの口輪筋が緩むと周囲の表情筋も緩んで来るのです。
表情筋が緩るむと、目元や口元のシワの原因になります
その上に前歯が押し出され歯並びにも悪影響が出る可能性もあるのです。
・睡眠時無呼吸症候群のリスクになる
睡眠時は口を閉じて鼻呼吸をする。舌は上あごのスポットと呼ばれる位置になければなりません。
開口状態だと下あごや舌が重力で奥の方に下がり、気導を圧迫・閉鎖してしまうのです。
鼻呼吸のメリットと効果は?鼻呼吸にする方法とは
鼻には3つの役割があります。
①加湿器の役割
鼻水は1日におよそ1リットルほど分泌されています。
その分泌される1リットルの約7割は、通過する空気を加湿するのに利用される状態です。
鼻から取り入れた空気が鼻水で加湿されて、湿度90%以上に高められます。
②空気清浄機の役割
鼻毛が体内に侵入してくるホコリや異物を防ぐための役割を果たします。
さらに鼻粘膜に生えている微細な線毛と粘液層が、細菌やウィルスといったものを捕獲するのです。
③エアコンの役割
鼻から空気を吸うことによって、空気が温められて35~37度ほどになります。
冷たい空気のままで肺に到達すると、肺の免疫力が低下してしまうのです。
※上記の他に鼻呼吸の方が体内に酸素を取り込む量が多くなります。
身体に酸素を取り込むためには、体内にヘモグロビンと二酸化炭素が必要なのです。
まず酸素は赤血球に含まれるヘモグロビンと一緒に体内を巡って、酸素を細胞に届けます。
しかしそこに二酸化炭素がないと、酸素を細胞に運んでいきません。
ボーア効果と呼ばれるもので、いかに体内に酸素を取り込めるか否かは二酸化炭素量がカギを握ります。
口呼吸では二酸化炭素を多量に排出してしまい、鼻呼吸では適量が体内に保たれているのです。
<鼻呼吸にする方法>
前述したように鼻呼吸の方はメリットが多いですね。
マスク生活で口呼吸になりがちですが、健康のためには鼻呼吸に修正してみてはいかがでしょうか。
1.鼻呼吸を意識する
1日に何度か意識して鼻呼吸にする。
2.寝る際には口テープを貼る
鼻詰まりの症状のある場合は、鼻呼吸がしやすくなるテープを使用する。
口呼吸にならないためのテープを口に貼って眠る。
・アイリスオーヤマ鼻腔拡張テープ
・ナイトミン 鼻呼吸テープ
3.口周りの筋肉を鍛える
口呼吸をしている方には、口周りの筋肉が弱い場合もあります。
あいうべ体操や口輪筋のトレーニングがおすすめです。
・パラビューティー リッパー
4.耳鼻科を受診する
鼻に疾患があり、鼻呼吸ができない場合もあるので、一度耳鼻科を受診してみましょう。
まとめ:口呼吸はデメリットがいっぱい!鼻呼吸に修正して健康を!
皆さんはどうでしょうか。
マスクの下で口呼吸になっていませんか。今からでも遅くはないのです。
気づいたときから鼻呼吸の意識づけをして修正してみませんか。
口呼吸には大きな病気に繋がるデメリットがいっぱいです。