年齢を重ねてくると、同じ量の食事をしているのに太るのはなぜでしょう。実は基礎代謝が落ちてくるからなのです。
基礎代謝を上げて、太りにくい体質にしませんか。
- 基礎代謝を上げる食べ物ってある?
- どんな運動をすると基礎代謝は上がるか教えて
基礎代謝を上げなければと思った際に、上記の疑問を持たれる方がいるかもしれません。
今回この記事では「基礎代謝を上げる方法」についてまとめました。
この記事を読むだけで、どのように基礎代謝をあげるかがわかります。
参考にお読みください。
目次
基礎代謝とは何?基礎代謝は加齢と共に下がる?
代謝の種類には下記の3つがあります。
- 活動代謝
- 食事誘発性熱産生
- 基礎代謝
〈活動代謝〉
活動代謝は、身体を動かすことで消費されるエネルギーです。作業代謝量や労働代謝量ともいいます。
成人男子の基礎代謝量は1500キロカロリーで、そのうち活動代謝量は750キロカロリーです。
日頃の身体を動かす量が多い人ほど、活動代謝量は増加します。
〈食事誘発性熱産生〉
食事誘発性熱産生(DIT)とは、食事をする際に発生する消費エネルギーです。
- 食べる時間
- 食べるもの
- 食べ方
上記の3つによって消費エネルギーは変わってきます。
朝が1番エネルギーを消費し、夕食の消費エネルギーは朝の4分の1程度です。
またこの食事誘発性熱産生を上げる食べものは、以下のものがあります。
- 温かいもの
- 香辛料
またゆっくりよく噛むことと、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。
〈基礎代謝〉
基礎代謝は、人間が生きていくため(生命維持活動)に必要な最小限のエネルギー量を指します。
3種類の中で、最も大量なエネルギーを必要とするのが基礎代謝です。
〈加齢と共に基礎代謝が減少〉
年齢を重ねると基礎代謝量が減っていきます。
以前と同じ食事や生活運動をしていても、消費エネルギーが少なくなるので太ってしまうわけです。
年齢 | 男性 | 女性 |
18~29歳 | 1550kcal/日 | 1210kcal/日 |
30~49歳 | 1500kcal/日 | 1170kcal/日 |
50~69歳 | 1350kcal/日 | 1110kcal/日 |
70歳以上 | 1220kcal/日 | 1010kcal/日 |
身体が完成してしまうと徐々に老化し、細胞の生まれ変わりのサイクルは遅くなり、筋肉も減ってしまいます。
基礎代謝を上げるにはどんなものを食べると良いのか?
代謝を上げるには何を食べると効果的なのでしょうか。
成分で見ていくと下記の通りです。
・リコピン
・アリシン(硫化アリル)
・カプサイシン
・アホエン
・ショウガオール
・ビタミンB群
・ナットウキナーゼ
・サポニン
・シアニジン
・アミノ酸
・カルニチン
・リモネン
・ヌートカトン
この成分には体を温めてくれたり、糖質の代謝をサポートしてくれたりする効果が大きいものです。
ぜひ食事に取り入れてみましょう。
<豚肉>
豚肉にはタンパク質やビタミン、脂質やミネラルと栄養素が豊富に含まれています。
その中でもビタミンB1はエネルギーの代謝を促進し、ビタミンB2は皮膚や粘膜の生成を促すものです。
ビタミンB6は、筋肉や血液の生成を助けます。
豚肉はさまざまな栄養素をバランスよく含んでいるのです。
一緒ににんにくを摂ると、アリシンという成分が疲労回復効果を持続します。
<トマト>
トマトにはリコピンという成分が含まれていて、血中の悪玉コレステロールを減らして血液をきれいにし、血流を良くする働きがあります。
血流が良くなると酸素が血流に乗って、体全体に運ばれて代謝が上がりやすいです。
<玉ねぎ>
玉ねぎにはアリシンという成分が含まれていて、ビタミンB1と結びつくと糖質のエネルギー代謝を助けるアリアチミンに変わります。
アリシンの他にフラクトオリゴ糖(ブドウ糖・果糖・ショ糖)やアントシアニンという成分も含んでいて、現代人の悩み予防や回復する力につながるでしょう。
<納豆>
納豆のネバネバ成分であるナットウキナーゼは、血栓を溶かす作用があります。
血流がスムーズになると、血液中の栄養を体内にくまなく運ぶので代謝が高まりやすいです。
・納豆とキムチ
納豆にキムチをプラスして食べると効果がアップします。
キムチに含まれる乳酸菌は、納豆に含まれる納豆菌を餌にして増殖。腸内環境を整えます。
唐辛子のカプサイシンと納豆に含まれるナットウキナーゼの効果で、血流が上がって基礎代謝が上がる仕組みです。
・大根おろしと納豆
食物繊維が満腹感を与えてくれます。またビタミンCも豊富です。
大根おろしにはイソチオシアネートが含まれていて、免疫力を高めるほか消炎効果もあります。口内炎や吹き出物にも効果的です。
・レタスと納豆
レタスは食前に食べると血糖値を上がりにくくし、食べたものの吸収の速度をゆっくりにして脂肪の蓄積を抑えます。
・オリーブオイルと納豆
納豆が苦手な人におすすめです。
オリーブオイルがネバネバを消してくれます。
またオリーブオイルには、中性脂肪の吸収と便秘解消が期待できるでしょう。むくみにも期待大です。
<アーモンド>
アーモンドにはミネラルやビタミン類が豊富に含まれています。
成分の中にあるビタミンEが血管を広げて血行を良くし、身体の代謝を促進。
オレイン酸(不飽和脂肪酸)が血液中の悪玉コレステロールを減少させ、血液をサラサラにしてくれます。
<グレープフルーツ>
グレープフルーツにはリモネンやヌートカトンが含まれていて、交感神経を活性化させ体内の熱生産を促進します。
<にんにく>
にんにくにはアホエンが含まれていて、脳細胞を活性化させて血液をサラサラにします。
血流がよくなると代謝がアップするのでおすすめです。
<唐辛子>
唐辛子にはカプサイシンが含まれていて、体温を上昇させて発汗を促進し、脂肪を燃焼させます。
<生姜>
生姜にはショウガオールが含まれていて、身体を温める作用や血液をサラサラにしてくれます。
血流が良くなると、代謝もアップ。
上記のものはかんたんに入手できるものばかりなので、食事の中に取り入れて代謝を上げてみましょう。
日頃何気なく使っている方も多いと思います。代謝を上げる意識をして食事に取り入れてみるとよいですね。
代謝を上げるにはどんな運動をするのが効果的か?かんたんにできる運動をご紹介!
代謝を上げるための運動は、大きな筋肉がある下半身を使うことです。
大きな筋肉を使うと、効率良くエネルギーが使われて代謝も上がります。
<スクワット>
1.足を肩幅に開いて、つま先は正面に向け手を前に伸ばす。
2.息を吸いながらゆっくり腰を落として、太ももと床が平行になったら3秒キープする。
3.吐きながらゆっくり戻す。
※10回を1~2セット行う。
<プランク>
1.両肘を床につけ、うつ伏せになる。
2.腰を浮かせ、背筋をまっすぐに伸ばす。
3.頭、背中全体、腰、かかとが一直線になるように姿勢をキープする。
※20秒キープを3セット行う。
<ヒールスクイーズ>
1.うつ伏せで両手は重ねて額の下に置く。
2.脚を左右に大きく開き膝を持ち上げ、かかと同士をつけて足裏は上を向ける。
3.息を吸い太ももを持ち上げ、両膝を浮かせる。
4.吐いて太ももを下ろす。
※10~20回行う。(足をあまり上げると腰に負担がかかるので1~2cmで良い)
まとめ:効率良く代謝を上げて脂肪が燃えやすい身体作りを!
食事はバランスを考えて、筋肉をつくる「タンパク質」や「代謝促進のビタミンやミネラル」を摂取しましょう。
そして運動も無理しない程度に始めてみてはいかがでしょうか。
すぐには結果が見えなくても、諦めずに続けることをおすすめします。