免疫力アップや疲労回復にはにんにくが良いと言います。
ですが食べ過ぎには注意が必要なんです。
- ニンニクの効果効能が知りたい
- にんにくを食べ過ぎるとどのようなデメリットがあるの?
- にんにくの種類を教えて
料理ににんにくを取り入れようとした際、上記のような疑問を持たれるかもしれません。
今回この記事では、「にんにくの効果と食べ過ぎによるデメリット」についてまとめました。
どうぞ料理をするときには、参考にしてください。
目次
にんにくにはどのような効果・効能があるのか?効果的な摂取法とは
にんにくの代表的な栄養素は5つあります。
<アリシン:疲労回復>
にんにくに含まれるアリシンが、疲労回復に効果的なビタミンB1の吸収を補助します。
摂取すると血行促進により血管が拡張し、血液サラサラの効果をもたらすので、動脈硬化や血栓の予防にも役立つのです。
アリシンは殺菌作用もあるので、体内に入った菌をシャットアウトして健康を維持することに期待できます。
<カロテン:皮膚や粘膜を守る>
カロテンは摂取すると体内でビタミンAに変化します。
ビタミンAが不足すると爪が割れやすくなったり、肌荒れをおこしやすくなったりするのです。
皮膚や粘膜の健康を維持するための栄養素として、にんにくを毎日摂取してするのが推奨されています。
<リン:骨や歯を作る>
リンは健康な骨や歯を作るために欠かせない栄養素です。
1日あたりの推奨されている摂取量
男性:1,000mg
女性:800mg
にんにくは100gあたり153mgを含有しています。
その他に代謝反応にも深く関係しているようです。
<葉酸:貧血予防・胎児の発育サポート>
葉酸は葉物野菜に多く含まれています。
にんにくは芽の部分に含まれていて、鉄分補給にも繋がるので貧血予防に役立つのです。
特に妊娠初期は胎児の細胞分裂が活発で、葉酸がDNAの合成など重要な部分にも関係しています。
<ビタミンB6:タンパク質をエネルギーに変換>
エネルギーの分解を助け、エネルギー代謝をサポートする働きがあります。
ビタミンB1が不足すると痙攣やむくみ、湿疹や口内炎といった健康被害が起こりやすくなるのです。
1日に必要な摂取量はおよそ1.3mgと言われています。
にんにくは100gあたり1.53mgとビタミンB6の宝庫です。
<効果的な摂取方法>
有効成分のアリシンが多く発生するので、生であれば細かく刻んだり、摩り下ろしたりするのがおすすめです。
にんにくは加熱しても栄養が失われにくい食材なので、心配せず加熱して使用できます。
調理する際には脂を使用すると、脂の膜がにんにくを覆って栄養素の揮発を防ぐのでより効果的です。
毎回生のにんにくを使用するのは大変なので、加工品を使用してみましょう。
・福地ホワイト六片種 500g
・おろし生にんにく 290g
・キザミにんにく 1kg
にんにくの食べ過ぎは危険?1日の適量はどのくらい?
にんにくにはアリシンという物質が疲労回復や新陳代謝に効果的だと説明しました。
その反面刺激の強い成分でもあり、食べ過ぎるとさまざまなリスクがあるのです。
・胃の粘膜や胃壁が荒れる
・腹痛
・下痢
・便秘
・ビタミン不足
・皮膚や口の炎症
・貧血
適量を食している分には効果的なものも、過剰摂取することで逆効果になってしまうのです。
どのくらいの量を食べると症状が出るかは個人差があります。
大体50gくらいを限度に摂取しましょう。
胃腸の調子が思わしくない場合は、食べるのを控えてください。
にんにくにはどのくらいの種類・品種があるのか?代表的な種類のご紹介
国産の他に外国産のにんにくは多く流通しています。
味の違いはあるのでしょうか。
<福地ホワイト六片> 日本産 寒地
寒地型の代表とも言えるにんにくで、肉質がぎっしり詰まっています。
青森県産が有名です。
栽培期間が長く、収穫までに10ヶ月以上かかります。
にんにくの中でも甘みは強いのが特徴です。
<富良野にんにく> 日本産 寒地
北海道の寒冷地で栽培されていて、皮が鮮やかな赤紫色です。
皮を剥くと白い実の品種。生食では辛味があるものの、加熱すると甘くホクホクとした食感です。
葉にんにくや茎にんにくとしても重宝されています。
<上海早生> 日本産 暖地
中国が原産のにんにくですが、現在では大半が九州や四国で栽培されています。
見た目は福地六片に似ていて、匂いや辛味はあまり感じないマイルドなにんにくです。
<壱州早生> 日本産 暖地
朝鮮半島から長崎に伝わったにんにくです。
見た目は他の国産にんにくと変わりません。
匂いも味も穏やかで、料理の具材としての活用しやすい品種です。
<沖縄早生> 日本産 暖地
沖縄で栽培されている国産種です。
皮が薄い赤紫色からピンク色で、中の実は真っ白なにんにく。
他の品種とは異なり、休眠期間がありません。
匂いも辛味もマイルドで、料理の食材として活用するのに適しています。
<遠州極早生> 日本産 暖地
皮が茶色っぽく、実は真っ白です。
匂いも辛味もマイルドで、一般的なにんにくよりあっさりしています。
生のまま薬味にしても食べやすい品種です。
<北海道在来> 日本産 寒地
別名ピンクにんにくと呼ばれる北海道のにんにくです。
ウィルスや病気に強い丈夫な品種で、栄養価が高いことでも知られています。
ニンニク特有の匂いと辛味が強いです。
<島にんにく> 日本産 暖地
主に沖縄で栽培されていて、皮が赤紫色からピンク色です。
実は白くにんにくの強い匂いと強い辛味があります。
まとめ:身近な素材のにんにく!適量を守って毎日摂取で健康増進!
料理に加えることで、美味しさが違ってくるにんにくです。
独特の香りで食欲増進する効果もあります。
疲れやすい人や健康維持には、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてください。