秋になるとさまざまな種類のさつまいもが店頭に並びます。
どのような栄養があるか知っていますか?
- どのような栄養素が入っているか教えて
- さつまいもにはどんな種類があるのか知りたい
スーパーでさつまいもを見た際、上記のような疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
今回この記事では、「さつまいもの栄養と効果」についてまとめました。
参考にお読みください。
目次
栄養たっぷりのさつまいもは!食べ方にも一工夫でダイエットにも適している?
甘くてどんな料理にでも活用できるさつまいもです。
どのような栄養素を含んでいて、どのような効果効能があるのかご紹介します。
<糖質>
糖質は分解吸収が早いので、素早くエネルギーを補給したいときに適しています。
脳や神経は糖質の一種であるブドウ糖のみをエネルギー源とするので、とても重要な栄養素です。
しかし糖質は過剰に摂取してしまうと中性脂肪として蓄積されてしまいます。
<食物繊維>
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。
さつまいもには不溶性食物繊維を多く含んでいるのです。
不溶性食物繊維は便のカサを増やして、腸の働きを活発にし便意を感じやすくします。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維は、2:1の割合で摂取するのが理想です。
<ビタミンC>
水溶性のビタミンで、免疫力を高めたりコラーゲンをサポートしたりととても重要な働きをします。
活性酸素を取り除く抗酸化物質としても、重要な役割を担っているのです。
ビタミンCは体内に貯蔵できないので、常に補給しておきたい栄養素になります。
<ビタミンE>
さつまいもにはビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEは脂溶性で、抗酸化作用を持ったビタミンの一種です。
血管拡張を促進して、血流を良くする働きもあります。
皮膚の新陳代謝も活発にするので、美肌効果に期待が持てそうです。
<ビタミンB1>
糖質や脂質、タンパク質からエネルギーをつくり出す際に重要な役割を担います。
特にビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギーに変える際に重要です。
欠乏すると疲労やだるさを感じるようになります。
脳や神経にはブドウ糖のみをエネルギー源とするため、ビタミンB1が欠乏すると深刻な障害がおこることもあるのです。
皮膚や粘膜の健康維持にも重要な働きをします。
<ビタミンB6>
糖質や脂質、タンパク質からエネルギーをつくり出す際に欠かせない栄養素です。
免疫機能を正常に維持したり、赤血球のヘモグロビン合成をしたり、神経伝達物質の合成に関わっています。
<葉酸>
赤血球の生産を助ける重要な働きがあります。
DNAやRNA、タンパク質の合成に大きく関わっているのです。
細胞の分裂や増殖にも深く関与しているので、胎児の正常な発達にも重要な役割を担っています。
<パントテン酸>
糖質や脂質、タンパク質によるエネルギー代謝に関わります。
脂質の代謝を促すHDLコレステロールや免疫抗体の生成を助けるといったさまざまな働きを持つのです。
ストレスを緩和する副腎皮質ホルモンの生成にも関わるので、抗ストレスビタミンとも呼ばれます。
<カリウム>
ナトリウムの排出を促し、血圧を下げる働きがあります。
細胞の浸透圧を調整して一定に保つほか、心臓の機能や筋肉の収縮を促したり、神経の伝達をスムーズにしたりと生命維持に欠かせない多くの役割を担っているのです。
<マグネシウム>
多くの酵素の働きやエネルギーの代謝に関わる重要な栄養素です。
カルシウムやリンとともに骨の形成に関わり、血液の循環を維持する働きもあります。
<鉄>
赤血球に含まれるタンパク質であるヘモグロビンの成分として、酵素を全身の細胞に運ぶ役割を持つ栄養素です。
動物性食品に多く含まれるヘム鉄と、植物性食品に多く含まれる非ヘム鉄があります。
非ヘム鉄はヘム鉄より吸収率が劣るのです。
しかし動物性タンパク質やビタミンCと一緒に摂取すると吸収が促進されるのです。
<銅>
赤血球のヘモグロビンをつくるのに欠かせない栄養素です。
鉄を十分摂取していても銅がなければ血液はつくれません。
骨の形成を助ける働きもあります。
<ヤラピン>
腸の働きを活発にして排泄を助け、便秘を防ぐ効果があります。
さつまいもを切った際に皮の周辺から出てくる白い液体がヤラピンです。
乾くと黒ずんで来ます。
<ポリフェノール>
さつまいもにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。
クロロゲン酸は抗酸化作用があり、メラニン色素の生成を抑制する効果があるようです。
継続的に摂取すると脂肪の燃焼を促進してエネルギーの消費量を増やすと言われています。
さつまいもの種類は何種類あるのか?どのような食べ方がおすすめ?
さつまいもの種類はどれくらいあるのか知っていますか。
大体60品種くらいあるようです。
食感別で分けると3種類になります。
<ほくほく系のさつまいも>
昔ながらのさつまいもと言うと、このほくほく系です。
昔からある品種のベニアズマになります。
焼き芋はもちろん、天ぷらや煮物、炒め物やサラダといった料理に適していて最もポピュラーなさつまいもです。
・ベニアズマ
<ねっとり系のさつまいも>
水分を含み粘り気のある食感と、強い甘みが特徴です。
鹿児島県種子島産の安納芋やべにはるかがあります。
安納芋
種子島の安納地域で品種改良されたさつまいもです。
クリーミーな食感でコクのある甘みが特徴で、さつまいもの人気上位の品種になります。
・安納芋
べにはるか
全国的な人気で定番の品種です。
安納芋に負けない甘みとねっとり感が味わえます。
どちらも焼き芋を始めとして、お菓子や干しいもに適したものです。
・べにはるか
<しっとり系のさつまいも>
上品でなめらかな口当たりが人気のしっとり系です。
甘みもほくほく系とねっとり系の中間程度のものが多く、しっかりした甘さを感じつつも比較的さっぱりといただけます。
高系14号(なると金時・べにさつま)
おもに西日本で栽培されている品種です。
高系14号から派生して下記の品種が開発されています。
- 石川県:五郎島金時
- 徳島県:なると金時
- 宮崎県:宮崎紅
- 鹿児島県:紅さつま
ほくほく感とネット罹患の絶妙なバランスが味わえる汎用性の高い品種です。
・なると金時
シルクスィート
正式な品種名がHE306と言います。
ふんわりとした口溶けで、まるで高級スィーツのようです。
2012年に誕生した比較的新しい、さつまいも界のエース的存在になります。
・シルクスィート
クィックスィート
低い温度でも糖に分解されやすい特殊なデンプンを含んでいます。
通常電子レンジ加熱では甘みが少なくなってしまいがちなところを、存分に甘みを引き出すことが可能です。
どんな料理にでも向いているさつまいもになります。
まとめ:栄養たっぷりのさつまいもをもっとお菓子や料理に取り入れよう!
さつまいもは栄養たっぷりです。
さまざまな料理に取り入れてみませんか。
用途や好みに合わせて選んでみてください。