もうすでに花粉症の症状が出始めた方はいらっしゃると思います。
そのメカニズムと適切な対応で軽減させましょう。
- 花粉症のメカニズムとは?
- どのような症状がでるのか教えて
- 効果的な食べ物や飲み物が知りたい
花粉症で悩んでいる際上記のような疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
今回この記事では、「花粉症の対策方法」についてまとめました。
どうぞこの記事を参考に花粉症対策してください。
目次
花粉症はなぜ起こる?鼻や目の症状を引き起こすメカニズムとは
体は何か害を及ぼす異物が入ってくると、攻撃をして体外に追い払おうとします。
これが免疫システムです。
花粉は体が勝手に害のある物質だと誤った判断をしてしまい、免疫反応であるアレルギー反応がおこります。
体内に侵入してくる異物を抗原といい、その抗原の中でもアレルギー症状を起こす物質はアレルゲンと呼ぶのです。
アレルゲンは花粉の他にダニやホコリ、食物があります。
花粉が体内に侵入すると、その刺激でIgE抗体という物質がつくられマスト細胞と結合するのです。
この際に花粉は体内から追い出すべき異物として記憶されます。
再びアレルゲンが侵入してくると、ヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質を放出するのです。
化学物質が放出されると、さまざまなアレルギー症状が現れます。
花粉症のさまざまなアレルギー症状と対策方法とは?
花粉症の主な症状は、アレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎です。
<アレルギー性鼻炎>
くしゃみ・鼻みず
花粉が鼻の細胞内に侵入し、マスト細胞とくっつきヒスタミンやロイコトリエンといった物質を放出します。
放出された物質が鼻の神経や血管を刺激するため、花粉を追い出そうとしてくしゃみや鼻みずが出るのです。
・対策
花粉が鼻の中に入らないように、外出時にはマスクをしましょう。
抗ヒスタミン薬が有効です。
・アレジオン20 48錠
・ナザールαARO 0.1% 10ml
鼻づまり
マスト細胞が放出するロイコトリエンという化学物質は、血管を刺激して起こります。
鼻粘膜の血管が広がったり、粘膜が腫れたりすることで鼻がつまるのです。
・対策
花粉が鼻の中に入らないように、外出時にはマスクをしましょう。
抗ロイコトリエン薬が有効です。
・アレジオン20 24錠
<アレルギー性結膜炎>
目のかゆみ
花粉が目の粘膜に付着してアレルギー性結膜炎を起こします。
かゆみの他に目の充血やゴロゴロした異物感、涙目や目やにといった症状もみられるのです。
・対策
花粉症専用のメガネを着用して、花粉が付着しないようにしましょう。
抗ヒスタミン薬が有効です。
・アレルギー専用眼科薬 マリンアイAL 15ml
花粉の季節におすすめな食べ物や飲み物は?毎日取り入れて快適の一歩
花粉の季節には早めの対策が大事です。
それに日々の食生活に気をつけて、バランス良くしてみると予防に繋がります。
<DHA・EPAを含む食品>
DHA・EPAは青魚に多く含有されていて、アレルギーの炎症症状を抑える効果が期待されています。
健康維持にも役立つと注目されているオメガ3脂肪酸です。
マグロ
サンマ
サバ
イワシ
<ビタミンAを含む食品>
ビタミンAは目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります。
効率よく摂取するには、鶏や豚レバーがおすすめです。
鶏・豚・牛のレバー
うなぎ
にんじん
ほうれんそう
<ビタミンCを含む食品>
ヒスタミンの分泌を抑える働きがあります。
人間は体内で作れないので、こまめに摂取しましょう。
赤・黃ピーマン
ブロッコリー
キウイ
レモン
<ビタミンDを含む食品>
骨の形成や維持に重要なビタミンDです。
免疫力を高める働きが期待されています。
カツオ
サケ
サンマ
キクラゲ
<ビタミンEを含む食品>
抗酸化作用により、体内脂質の酸化を防いで体を守る働きがあります。
ビタミンAやビタミンCと一緒に摂ると、より効果的です。
かぼちゃ
アーモンド
アボカド
ギンダラ
<食物繊維を含む食品>
食物繊維は善玉菌の餌になります。
腸内環境を整えて免疫機能を正常に保ち、アレルギー反応を抑制してくれるのです。
ごぼう
豆類
干ししいたけ
りんご
<発酵食品>
発酵食品は善玉菌を増やして、腸内環境を整えます。
それにより、免疫機能を正常に保ちアレルギー反応を抑制してくれるのです。
納豆
ヨーグルト
キムチ
ぬか漬け
<ココア>
ココアにはポリフェノールの一種であるカカオポリフェノールが含まれています。
カカオポリフェノールの抗アレルギー効果により、花粉症緩和に効果的です。
・ココア
<べにふうき茶>
べにふうき茶には、メチル化カテキンという成分を多く含んでいます。
緑茶にして飲むことで、多くのメチル化カテキンを摂取可能です。
(べにふうきを紅茶にした場合、メチル化カテキンは含まれません。緑茶として製造することでメチル化カテキンが含まれるのです。)
・べにふうき茶
<甜茶>
中国原産の甘みのあるお茶です。
バラ科で甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)という種類の食物を原料にした甜茶は、GODポリフェノールを多く含み、ヒスタミンの過剰分泌を抑える効果が期待されます。
・甜茶
まとめ:花粉は通年飛んでいる!飛散量の多い春は特に注意!
アレルギー性鼻炎の原因になる花粉は、冬の飛散量が少ないだけで、1年間を通して飛んでいます。
日光浴で生成されるビタミンDは免疫作用に効果的です。
花粉の飛散状況を確認して、紫外線が弱い朝夕に行動しましょう。